理学療法

日常生活における体の使い方

リウマチの状態の把握

血液検査などを受けて、血沈(ESR)やCRPを調べてもらいます。 これらはおよそ炎症の程度を示すものですから、きちんと聞いてメモをするようにしてください。 検査ごとに記録しておいて、現在の状態を知ることによって、リウマチが落ち着く方向か、悪くなっているかなどを知ることができます。 全身的な症状と照らし合わせながら、それらの値(個人差がありますが)がどのように変動しているのかを知っておくことが大切です。

関節の保護

関節リウマチは関節に、正確には関節を包んでいる袋(滑膜)の炎症に始まるといわれている病気です。 炎症が起こると関節には痛み,腫れ,熱感などの症状があらわれます。こういう時に、関節に無理がかかると、関節の破壊をすすめることになりますから、 関節を保護する作戦を立てなければなりません。手首・肘・足首・膝などには弾力包帯を巻いて少しでも楽に動作が行えるようにしてください。 弾力包帯は強く巻くだけ関節をしっかり固定できますが、強すぎると循環障害を起こして、巻いているところより先のほうが腫れたりジンジンします。 このようなことがあれば、一度はずしてもう少しゆるめに巻き変えてください。 サポータなどは強さの調整ができませんが、弾力包帯は巻き替えることによって調整できますから、積極的に利用してください。

どの程度の運動や作業をしてもいいのか

安静ばかりとっていると、筋力は低下し、関節は動きが悪くなり、骨も脆くなります。 反対に無理をすると関節の炎症がひどくなりリウマチを悪くします。動くことによって、じっとしているときよりも痛みが強くなった場合、 2~3時間休養すれば元の状態にまで回復するようであれば、心配することはありません。2~3時間の休憩で痛みが減らないときには、動き過ぎだと考えてください。 また、運動や作業で疲れが出たときには、疲れが翌日にまで持ち越さないように、その量を調整してください。過労もリウマチには良くありません。

日常生活での訓練

うつ伏せ訓練

うつ伏せの姿勢になることが可能であれば、一日一回はうつ伏せ(腹臥位)になる習慣をつけてください。股関節が曲がってしまう(股関節屈曲拘縮)と、やがて膝も曲がってしまい、歩くことが不自由になります。 ついでに腹臥位で脚全体を片方ずつ後ろに上げる練習もしてください。これは大殿筋というお尻の後ろの丸みを作っている筋肉を鍛える訓練で、背中をまっすぐにして姿勢よく歩くためには大切な筋肉です。

四頭筋訓練

バスタオルを丸めて膝の下に置き、膝を伸ばすように力をいれてバスタオルを押し付ける訓練です。 ゆっくり5~10秒間、力を入れっぱなしにして押しつづけるようにしてください。 人の移動動作にとって非常に大切な筋肉で、膝の状態が良くても悪くても、必ず習慣づけて毎日行ってください。

肩関節屈曲訓練

肩関節の炎症が持続したり繰り返し起こったりすると、腕を挙げられなくなります。 知らない間に腕を挙げることができなくなるということがありますから、ハンガーや棒などを両手で持って頭の上にあげる練習をしてください。 腕が挙がらなくなると、上にあるものを取ることが難しくなるだけでなく、髪を梳いたり、服を着替えるなどの動作が困難になります。 座位や立位で挙げにくいときには、上向きに寝た姿勢で両手を挙げる練習をしてください。