内科的診療

リウマチと気候について  奥田 恭章

昔から、リウマチの痛みや体調は、気候の変化に影響されやすいと言われています。一般に、低温、低気圧、高湿は悪化方向に働き、逆に高温、高気圧、低湿は痛みを軽減させるといわれています。 実際、日本でいくつかのアンケートでの調査研究が行われており、梅雨の時期と冬に、痛みが強く、調子が悪くなる患者さんが多いという結果がでています。

図1 図2 図3

雨が降る少し前の低気圧の時に、関節が痛む、調子が悪くなるというリウマチ患者さんはまさに天気予報のようだという話は有名ですが、 実際にリウマチ外来や病棟の患者さんを回診しているとそのことを実感させられることは多くあります。 低温に関しても、寒さはリウマチ患者さんの痛みを悪化させることを日常診療でよく経験します。 たとえば、冬に入院中の患者さんで朝すごく痛かった関節をホットパックで暖めたら軽くなったとか、温泉に入ったら痛みがほとんどとれたという話を聞きます。 図9 外来患者さんでは、痛かった足首に貼り付けタイプの使い捨てカイロを貼ったら軽くなって歩きやすくなったという話をつい先日の外来でも聞きました。 また、ある冬の寒い日の外来で、「折り紙をすると手指が暖まり、すごく楽になりますよ。」図4 とおっしゃる患者さんがおられ、診察前に実際に折り紙をしていたというその患者さんの手がすごく温かかったのは印象的でした。 みなさん自分なりに暖める工夫をして痛みを軽くさせようとしておられるのだなと勉強させていただきました。 また、ハワイや沖縄に旅行に行き、旅行中は痛みを忘れていましたという話も何人かの方から聞きました。 しかし、患者さん方がみんな気候のいい国に移住するわけにもいかないと思いますので、手指の運動(折り紙など)、 一定の空調、除湿器、衣服、使い捨てカイロなどを工夫して、四季折々の日本の気候の変化に対応して、体調維持、痛み対策をしてほしいと思います。

図5 図6 図7 図8
リウマチ科・整形外科・内科